日本に休眠ピアノが多いのはなぜ?

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ご家庭で使われていないピアノ買取り業者のテレビコマーシャルがゴールデンタイムに数多く流されているのが目に付きます。ピアノを持っていない人からすると、こんなに宣伝するほど日本の家庭にピアノがあるものなのか、不思議に思う人も多いでしょう。このような宣伝が多くされる背景には、日本の家庭には誰にも使ってもらえない休眠ピアノというものが多いからなのです。ピアノ買取業者はこの休眠ピアノを買いたいのです。

なぜ、日本に休眠ピアノが多いかというと、日本の一般家庭のピアノ所有率が高いことと、所有はしているけれど演奏して使うことができる人が所有率に比べて高くないことがあります。

日本には以前、ピアノブームがありました。1970年代から1980年代にかけて、自分の子供にピアノを習わせるとともに、ピアノを買う家庭が大変多くありました。日本にはピアノを中心とする世界的楽器メーカーがあったこともブームに拍車をかけました。国産品で比較的安価に購入することができたからです。それでも高価な買い物ですが、月賦販売の普及もあり、多くの家庭で金銭的負担も少なく購入されました。置き場所も取るものですが、高度経済成長期のマイホームブームで多くの人が一軒家を購入、アップライト型ピアノならば十分置ける場所も確保できました。販売競争も激化し、大手メーカー以外もピアノ製造販売に参入。価格競争も起こり、より安価に購入できるようにもなっていきました。その結果、ブームの頂点とされる1980年に日本の一年間のピアノ販売台数は30万台に達しました。

ピアノは買うだけでは使えません。演奏に必要な相応の教育を受けなければ、有名な曲を弾くことはできません。ピアノブームのころ、それに対応するように多くのお子さんがピアノを習いました。ところが、ピアノは両手や指を別々に動かす必要があり、その技術の習得に時間がかかる楽器です。その技術の習得に至る前にお稽古を止めるお子さんが多く出ました。その結果、弾かれないで放置される休眠ピアノが多く出たのです。
今はそれらの多くがピアノ買取の対象となっています。ピアノ買取業者にとってはまだまだ買えるほどあるようです。

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